とっとり森林環境フォーラム
〜鳥取県民参加の森づくり推進事業〜


報告者:NPO法人サカズキネット理事 藤原賢治

私たちは、地球温暖化防止や水源かん養等森林の持つ公益的機能による恩恵を、将来にわたり育て享受していく
必要があります。
NPO法人サカズキネットは、鳥取県森林環境保全税の支援により、下記事業を実施してきました。

  • 浅井の森と谷と水の物語
  • 同パートU
  • 栗尾の水と水を守る竹炭の物語
  • 今泉の森と谷と水の物語(里山と鎮守の森)

又、他のNPO法人・森林ボランティア団体・森林組合等多くの団体が同趣旨の活動を行っています。
これらの活動内容や今後に向かっての意見,方針等を、フォーラム形式で、広く県民の皆様にご披露し一緒になって森
を育てる運動を盛り上げようと計画いたしました。


日程   平成20年11月23日(日曜日)
会場   倉吉未来中心セミナールーム3
主催   鳥取県・NPO法人サカズキネット
後援   新日本海新聞社



開会挨拶

NPO法人サカズキネット
理事長 本谷 篤
第1部 基調講演


林業のまち金山
街並み景観づくり

講師:山形県金山町森林組合参事
  杉井範之(すぎい のりゆき)氏

1947:北海道美深町生まれ
1970:天塩川木材工業株
1986:キッチンハウス
            テクノパル
           取締役工場長
として、燃え
           ない木・腐れない木などの
           開発・生産に従事。

1986年:金山町に「金山杉の家」を
           建てる。
1999現職金山町森林組合参事

講演内容: 地場産の木材「金山杉」を活用して美しい街並み・景観を創り、年間7万人もの
人が訪れるようになった金山町。
まちおこしの成果は観光客にとどまらない。

金山杉を使った伝統の「金山式住宅」を存続させることで、伝統的な建築技術を
維持継続。さらに地場産業である林業を復活させた。
中山間の多い鳥取県に住むわれわれにとって、人々の生活と森林環境を調和
させながら、伝統技術と産業を守り育てている金山町から学ぶことは多かった。

第2部 森林環境保全税活動事例発表



朝温泉かじか蛙保存研究会

会長          御舩道子
活動発表者  御舩道子
体験発表者  吉田優奈、可知昴暉

森を育てることにより川や海を守る
活動
を実践するため、子供達に森
林整備の
大切さを体験してもらった。
里山同好会

代表           山田道治
活動発表者  吉川由紀子
体験発表者  山田将也、
山口敦士
           北 平、栗原大周


里山に親しむ活動を通して、時代を
担う子供達
に森林のもつ役割の重
要性を伝えた。
鳥取県中部森林組合

組合長        森下洋一
活動発表者  森下洋一
体験発表者  福田美紀

森林造成や木材生産・加工販売を
行うと共
に山の祭り等を開催し、森
林の大切さを広く
啓発した。
NPO法人サカズキネット

理事長        本谷 篤
活動発表者  藤原賢治
体験発表者  藤原れな、牧嶋 悠

地域社会に対して自然保護、環境
など豊かな
まちづくりを啓蒙・提言
し、未来志向のライフ
スタイルを実
現する。
第3部  総括

中部建築工務士会副会長倉恒氏
から、活動に対して建築家からの
視点による助言・意見。

新日本海新聞中部本社代表
佐伯健二氏からの総評。

NPO法人サカズキネット運営委員
安田知章が、森林環境保全税の
説明とお礼を申し上げました。


第一部の金山町の取り組みは、
街並み景観づくり100年運動に見
られるように、住民生活と景観
づく
りが一体となり、それが地場産業
にまでなっている点は、鳥取県の
林業を考える上に於いて
重要なヒ
ントを得ました。

第2部の森林環境保全税活動事
例発表では、各団体の特色ある
活動は今後の取り組みに大いに
参考となりました。
又、小学生による体験発表は森
林を守る意義を素直な気持ちで
表現されていて、感動的でもあり
ました。


以上、フォーラムにおいでいただきました皆様、
ご協力をいただいた関係者各位にお礼申し上げます。