とっとり県民参加の森づくり推進事業

「栗尾の森と水を守る、竹炭の物語

報告者:NPO法人サカズキネット実行委員長 浦水俊男

開催日 平成19年10月14日
この事業は鳥取県森林環境保全税の支援により実施しました。一昨年及び昨年実施した「浅井の森と谷と水の物語」
を継承ずるものです。
開催当日は天候に恵まれ、昨年同様応募者全員参加でスタートした。集合場所(山本印刷)から粟尾山までの往路
はバス2往復、少し遅れての開会となった。

09:50 開会式

主催者、来賓代表挨拶
粟尾公民館長様、本谷理事長
石田耕太郎県生活環境部長様


10:10 栗尾山山頂で趣旨説明会

粟屋山頂にて山本講師により羽衣城
にまつわる話やこの地方の地質・風土
について 話を聞く。

10:15 探索・説明

復路、山頂から歩いて下山しながら、
都度山本講師よりこの森の植物、水や
白山神社跡等、興味深い話を聞いた

11:20 栗尾集落向井邸見学

向井邸では、藤原講師から古民家の茅
葺住宅の歴史、構造等の説明を聞く。
現在もこの家でお暮らしの向井さんに
話を伺い、そのたたずまいから懐かし
い有形の価値を実感した。


12:00 昼食

昼食は乗尾女性会の皆様のお世話で
心づくしの弁当(ドンドロケ飯、山
菜料理、木の子汁)を頂いた。

13:00 竹炭学習会

竹炭生産グループ代表増田講師から
竹炭生産の経緯や製造の苦心、工夫
今後の課題等丁寧に説明を受けた。
当日の即売会では、ヒョウタンや松
ボックリの炭や、竹炭のオブジェが
好評だった。
竹酢液は病害虫防除、水虫やアトピ
ーの治療に効果、又竹炭の吸水性や
脱臭効果があり、幅広く活用されて
いる等聞く。

13:40 植栽

樹高2.5m(ヤマボウシ3本、トチ
2本、ナナカマド2本)計7本を植栽
した。
説明、技術指導は音田講師、植付
に当たって炭の粉、ネニサンソ、
苦土石灰、バーク堆肥で土壌改良
を施しバークチップのマルチング
と1乃‾三木支柱の養生をし全員で
汗を流した。
「来年花がさきますね!!」と参
加者の一人。
何か種まきをした感触があった。

14:30 解散式

再度向井邸に寄り西谷副会長によ
る閉会挨拶で有意義な一日を無事
に終えた。
鳥取県、向井さん、栗尾地区の皆
様、日本海新聞社、スタッフの皆
様、大変お世話になりました。

ソフト事業3年目を終えて思うことは、森づくり推進が森に留まることなく地域づくりに広がることを
願っている。
山を守り育てれば、うまい空気や水の確保に直結、京都議定書・温室効果ガス6%削減は、国民の義務
であり、その2/3を森林の吸収量で賄うとされていることを一市民として理解・周知し森に恩返しを
したいものだ。