■ISOとは |
ISO(国際標準化機構:International Organization for Standardization)は、各国の代表的標準化機関から成る国際標準化機関です。「民間自身が民間のために民間規格を作る機関」として1947年に設立されました。現在、本部はスイスのジュネーブにあります。設立の目的は、「商品とサービスの国際的な交換を容易にし、知識・科学・技術・経済に関する活動において、国際的な交流を助長する
ため、国際的な規模の標準化とこれに関するさまざまな活動を発展・促進すること」とされています。ISOの会員資格は各国の代表的標準化機関1つに限られており、日本からは1952年より通
商産業省工業技術院に設置されている「日本工業標準調査会(JISC)」が参加しています。 |
■ISOと国家規格の関係 |
1995(平成7)年に発効したWTO/TBT協定(貿易の技術的障害に関する協定)では、WTO加盟国が国家規格(たとえば日本では JIS)を制定する際には、ISOなどの国際規格を基礎とすることとされています。こうした各国の国家規格のISO規格への整合化は、各国 の規格政策の変更を促し、最終的には貿易障壁を排除したフェアな経済システムに寄与することになります。世界経済のボーダーレス化が進む中、ISO規格の重要性がますます高まっているの です。 |
■ISO9001とは |
ISO9001は、1987年にISOによって制定された「品質マネジメントシステム」の国際規格です。 次のa)b)に該当する組織に対して、品質マネジメントシステムに関する要求事項を規定しています。 |
a)
b)
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顧客要求事項及び適用される規制要求事項を満たした製品を一貫して提供する能力をもつことを実証する必要がある。
品質マネジメントシステムの継続的改善のプロセスを含むシステムの効果 的な適用、並びに顧客要求事項及び適用される規制要求事項への適合の保証を通
して、顧客満足の向上を目指す 。 |
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日本においては日本工業規格に採用され、JISとして翻訳・制定されています。 この規格はあらゆる業種に適用可能で、現在では製造業はもとより、建設業、情報技術分野、ホテル・レストラン、サービス業、医療、社会福祉、公共団体など、広範囲な分野への広がりをみせています。 |