不妊症とは
- 通常の夫婦生活で2-3年経過しても子供が出来ない場合。
- 不妊を訴える夫婦のうち男性側に約50%原因がある。
- 日本人の場合、12組の夫婦のうち一組が該当(推定180万組)。
- 男女それぞれの原因疾患を取り除くことが重要。
最低限確認すること
- 性生活が通常で、避妊の無い期間が2年以上あること。
- 女性の基礎体温(起床直後)が2相性であること。
- 男性の性器に精子があること。
正常精子の数;精液1ccあたり2千万以上(WHO基準)
自然の妊娠に必要な数;精液1ccあたり5千万以上(一般臨床家)
精子の数は環境、ストレス、食生活などによって変化。
男性の側で確認すること
- 勃起、射性があるか。
- 思春期以後にオタフクカゼ、睾丸炎にかっかたか。
- 鼡径ヘルニアの手術を受けていないか。
- 性感染症を繰り返さなかったか。
不妊の訴えで泌尿器科を受診する患者で、約20%は原因が判明する
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泌尿器科での検査
- 精液検査
- 血液検査(内分泌検査;LH, FSH, テストステロン, PRL)
- 超音波検査(大きさ,精索静脈瘤の有無)
- 精管造影,精巣生検



夫や妻に薬や手術で治療する方法がないとき
1.人工受精
マスターベーションで採取した精液を洗浄したり,濃縮した後容器にいれ,子宮内にいれたチュブを通して子宮に入れる.凍結保存(精子バンク)した精子を使うこともある.
夫婦間(AIH)
他人から提供された精子(AID)
2.体外受精
妻の卵巣から取り出した卵子と,マスターベーションで取り出した夫の精液を試験管内で混ぜ合わせ,受精した卵が4賦рョらいしたところで妻の子宮に戻す.
3.顕微受精
妻の卵巣から取り出した卵子と,マスターベーションで取り出した夫の精子がくっつきやすいように特殊な顕微鏡をのぞきながら細工して受精させる.

この方法を使うと,
男性は勃起もマスターベーションもする必要がない.
---ということは,勃起,射精ができない男性でも妊娠させることが可能.
だが,
夫婦とも原因を見つけて、治療することが第一歩。
それでも子供ができないときにいくつかの選択肢がある。
しかし、つねに考えておくべきことは
- 夫婦のきずなを大切にする。
- 第三者(特にそれぞれの両親)からお互いを守る。
- 子供だけが目的の人生にしない。
- 子供を生んで一人前の社会風潮に負けない。
- 男性不妊の診断でインポテンツになることもある。
難しいことだが、
苦しむのは圧倒的に女性(妻)にあることを夫は理解すること。
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