淋菌感染症とは

1) どんな症状? 
  感染(性行為)後、7日以内に尿道から黄色のウミがでる.
  女性は黄色のおりもの.
  小便時に痛い、尿の出口が赤い.
  性交だけでなくオーラル、アナールでも感染する.

2) なぜ怖い? 
  男女とも不妊症(こどもができない)の原因、
  男性では将来、尿道狭窄の原因になる.
  子宮外妊娠の原因、子宮付属器の炎症の原因.
  産婦が感染していると、こどもに結膜炎(淋菌性)をおこす.

3) 検査 
  分泌液を染色して顕微鏡でみる.
  分泌液や尿を培養する(3-5日かかる).
  ***染色はその場で,すぐに結果がわかる.
  ***培養は結果に時間がかかるが,良く効く薬を選べる.

4) 治療 
  多くは抗菌剤を4,5日服用すれば十分.
  ただし、セックスパートナーも完全になおすこと.
  ***検査も薬も保険がきく.

5) 予防
  感染していそうな相手とはコンドームを使う.

6) ほかの病気との関連
  クラミヂア、梅毒、肝炎などがいっしょにうつることがある.
  30%の人はクラミヂアも感染している.
  エイズもいっしょに感染する可能性がある.

7) 誰から感染するのか? (1988年)
  男性の場合、44%がソープランド、15%がデートクラブやホステス、13%が友達、12%行きずり.
  女性の場合、60%が友人、30%が夫.

8) 難しくは
  Neisseria gonorrhoeae(淋菌)を病原菌とする性感染症.
  淋菌はグラム陰性双球菌といいコーヒー豆の様な形をした細菌.
  尿道からでた膿のなかの白血球内にみられる.
  最近ペニシリン耐性菌が増加(10%)して問題になっている.
  DNA診断が可能になり、100%の正確性がある.

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