インポテンスとは**ハネムーンインポテンツ**むつかしいケースの診断
性交時に有効な勃起の得られないため,満足な性交が行なえない状態。
1. 機能的 2. 器質的 に分けられる。
初体験や新婚のときに遭遇するのは機能的という。
神経の障害,ホルモンの障害など原因がはっきりしているものは器質的という。
陰茎の勃起は,Nitric Oxide によって調節されている.
#1.神経伝達物質としてのNitric Oxideが神経末端より
releaseされ,海綿体平滑筋が弛緩し,海綿体内に血液
が流入し勃起が起こる.
#2.血管内皮に存在するEDRF(平滑筋弛緩物質)とし
てNitric Oxideが存在し,海綿体平滑筋を弛緩させ,
海綿体内に血液が流入し勃起が起こる.
1.どのようなものか
- 初体験や新婚当初に性行為の失敗で性欲,勃起,射精などの機能をなくし,恋人または夫婦間の性交がうまくいかない状態。
- 陰茎や陰嚢,睾丸などからだの異常は全く認められない。
- マスターベーションは可能なことが多い。
- ほとんどは一時的なものですぐに性交可能になるが,
- いつまでもなおらないものもある。
2.原因
- 性的未熟:性の知識に乏しい。
- 過度の緊張:始めての行為を目前にしての不安。
- 相手を意識し過ぎる:妻の訴える痛み,恥ずかしさへの過度の配慮。
- 心身の疲労:ハネムーンの過密スケジュール。
- 最初の失敗による不安
3.背景
- 成育歴(子一人,母一人。女ばかりの家庭。)
- 体質(人前で異常にあがる,冷汗をかく)
- 症状が長引く因子
- 妻の理解不足,非協力。
- 妻側の親,親戚の理解不足。
- 妻や両親の理解不足,協力不足があると離婚の原因になる。
4.治療
- 薬物を必要とすることは少ない。
- ていねいなコンサルタントを受け,障害をなくす。
- 相手の理解が得られれば,治りははやい。
- 症状が長引けば以下に示すような診断と治療が必要になる。
むつかしいケースの診断