2005年8月
日本で唯一の本格的な梨のミュージアム。館内中央に国内最大級の樹齢74年の二十世紀梨の巨木を展示しています。梨との関わりを料理や芸術の視点で紹介し た「梨と暮らし」のコーナーがあります。ここでは、鳥取県岩美町出身で、大正から昭和初期にかけて活躍し、「第七官界彷徨」や「歩行」などの代表作で知ら れる女流作家 尾崎翠の詩「新秋名果」を紹介しています。翠はこの詩の中で二十世紀梨のことを次のように詠んでいます。
この詩の中では「なしのみ」が「ありのみ」と表現されています。梨は「無し」に通じ、財や運を無くすといわれる半面、家を建てる際にはこれを建材の一部に使うと盗難や火災が無くなるともいわれます。 また、昨年12月には、梨の加工品や地元特産品などを扱う待望のミュージアムショップ「梨の懸け橋」がオープンしました。時期限定で地元梨栽培家のこだわりの梨販売を行っています。
昨年度から、梨記念館では「文化情報施設」としての役割を果たす目的で、文化芸術イベントへの取り組みを始めました。主に中部地域の文化活動者と連携し、音楽コンサートや演劇などのイベントを開催しています。 7月3日(日)には、中部地域を中心に活躍しておられる劇団「劇創西社OHKUS(オークス)」の皆さんにショートオムニバス公演「アドュウ」を上演していただきました。 劇創西社OHKUS代表 尾上貴尉さんに梨記念館への応援メッセージをいただきました。
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