劇創西社OHKUS 結成5周年記念事業

 「岡田達也演劇ワークショップ」

2001年9月16日 まなびタウンとうはく多目的ホール

   

REPORT 

 

講師に、演劇集団キャラメルボックスの岡田達也さんと坂口理恵さんをお迎えして、

実際に身体を使った基礎訓練を行った。

すべてを説明しきれないが、講習の概要をまとめると。。。


 

10:30 受け付け開始。受け付けは、

     ランニングシアターダッシュの米田恵美さん(前OHKUS副代表)らが行う。

 

11:00 連盟理事の尾上氏による司会で幕開け。

      県演劇連盟事務局長の伊藤氏による10秒間スピーチにつづき、

      劇創西社OHKUSの杉本幹事による8秒間あいさつが行われた。

      さて、みなさんの緊張がほぐれたところで、いよいよ講師の紹介

      岡田達也さん、坂口理恵さんの登場。

      あとは、岡田さんの進行で、自己紹介、坂口さんの紹介と進む。

      

      事前の質問コーナー。。さすがに、そんなないか。。

      では、始めます。

      というまで、開会からわずか15分。


ストレッチ

       

       まずはストレッチ。

       岡田さんの柔軟さに、「うわー」と、どよめき?が起こる。

       このどよめきの声の具合で、受講者の全体的なレベルがわかる。

       講師も、はじめて会う受講者に対し、どのくらいのペースやレベルで

       指導をすすめていくのかの目安になるだろう。

       さて、ストレッチといえども、キャラメルボックスのストレッチ。

       生半可なものではない。全員「ぐへェ〜」といいながらがんばる。

       「息を止めないでね」、「辛かったら無理はしないで」と、岡田さん。

       「ほら、まだまだ、そこ、あきらめるなア」と、坂口さん。

       優しさと励ましのマッチングに、体の痛いのも忘れ。。いや、やっぱ痛いや。

       筋を伸ばしたあとは、必ず反対側も伸ばす。などきっちり教えてもらう。

 


ボクササイズ

       ボクシングとエアロビをミックスさせたようなボクササイズ。

       

       アップテンポの曲にあわせて、身体を動かす。

       ジャブジャブ、ストレート、よけてかわして、ワンツー、パンチ。

       。。。。みんな汗だくになる。すごくキツイのだ。

       毎日やったら、ぜったい痩せる。

       岡田さんは、ピシッと動き、ぴしっと止まる。すごくメリハリがきいた動きだ。

       一方、我々は、、。。

       

       ♪ヤングマン、さあ立ちあがれよ、ヤングマン♪

 

昼食をはさんで、午後のカリキュラムに。

 


発声  

         

       いよいよ発声。これは坂口さんが主体となって指導された。

       まず最初に緊張と弛緩を行う。全身を緊張させ、つぎに緩める。

       上半身だけ、下半身だけの緊張・弛緩も行う。

       ガチガチに全身を緊張させると、けっこう筋肉つかうもんだ。。

       リラックスの重要性も再認識した。

       発声をきっちりと学んだことのない受講者もいたようで

       近くにいた若い男性の口から「へー、なるほど」と声が漏れる。

       

 


ゲーム

      タオルパス

      

      10名程のチームを4つつくり、チームごとで輪になる。

      タオルを丸めて、右に放りながら左から来るものを受ける。

      1周して、自分のタオルが戻ってきたら、今度は反対回し。

      

      意識を、両方に分散させる練習である。

      チームごとで早さを競ったので、みんな目がマジになっていた。

      左右の相手の呼吸を読む訓練にもなるなあ。

 

      土瓶茶瓶禿げ茶瓶

      。。。ものすごい名前のゲームだ。剥げ茶瓶が正しいか。

      子どものころ、近くの公園で遊んでいたころを思い出す。

      

      適当に走りまわりながら、相手を指差し「ドビン」と叫ぶ。

      指された人は、別の人を「茶瓶」と言いながら指す。

      茶瓶の人は、また別の誰かを「ハゲチャビン」と指す。

      繰り返し。。。

      いろいろ複雑にして行くとおもしろい。

      これも意識分散の訓練です。

 


殺陣

       

       県内では、ほとんど行われたことがないであろう「殺陣」の練習。

       幕末時代劇もよく行うキャラメルボックスの殺陣である。

       基礎的なことをみっちり教えてもらう。

       せまい舞台で、いかに動くか。いかにきれいに見せるか。

       すぐ側の木刀に触れないように、ふり抜いてから伸ばす。

       目の前に立ってもらった一人の受講者に触れそうで当たらない、

       袈裟、逆袈裟、下段からなど連続したすばやい模範剣技に

       受講者からおもわず拍手が。。マジですごいんですよ。。

       

       木刀は、持参頂いたり、武道施設から借りて来たものの他に、

       キャラメルボックスで普段、役者さんが稽古に使用している

       木刀を20本もお借りした。多謝。

       

       野球のスイング練習ではありません。。。。

 


質問コーナー

       

       講習を終えて、質問コーナー。

       あちこちから手が挙がる。

       お二人も、親切丁寧にお答えくださった。

 

       結局、受講50名+見学10名で、密度の濃い有意義な講習だったのでは。。

       実際に身体を使っての講習。参加者の皆さんのお役に立てたなら幸いです。

 

       これまでも、県演劇連盟主催で、「民芸」の役者さんを招いてのワークショップもあったり、

       東京からメイクの先生にきていただいたりしたこともありました。

       この度、OHKUSで初めて主管をさせてもらったので、

       今までとはちょっと趣向をかえて、小劇場系劇団の方にきていただきました。

 

       今回は、普段一同に会することがない、「現在上演活動をしている県内の全劇団」

       から、参加がありました。

       今後も、劇団やジャンルの枠を越えて、一緒にやれる企画ができたらいいですね。

       

日本海新聞記事 【@募集】 【A開催】 【Bインタビュー

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