Katsuya's Silver Tips.
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■ アートクレイシルバー(相田化学工業) と PMC シルバー(三菱マテリアル) 速乾タイプの比較
ここでは、 実際に僕の使ったことのある、 速乾タイプを比較しています。 僕の思ったままを書いていますので、 皆さんはそう思われないかもしれません。 それでも、 皆さんのご参考になれば幸いです。

容器
買った時に入っている容器ですが、 アートクレイは、 紙で出来た箱の中に、 真空パックみたいな感じで入っています。 開封しなければ、 いつまでも乾燥しないような気がします。
対して PMC は、 再利用可能なチャック付きのビニール?アルミ?容器の中に、 ラップで包れて入っています。 こちらも真空パックみたいな感じになっていますので、 開封しなければ、 いつまでも乾燥しないような気がします。
開封後は、 どちらともフィルムケースとかで、 保存しておくのがいいでしょう。 たまに開けては、 水滴を入れておくと、 乾燥もほとんどしませんよ。
感触
アートクレイよりも PMC の方が、 若干粒子が細かい感じがして、 滑らかで、 伸びもあり、 指につきにくい感じがします。
作業
アートクレイは、 乾燥が若干遅く、 乾燥後もそれほど硬くならないので、 細かい彫り物をしたりするのに、 いいかなと思っています。
PMC は、 乾燥が若干早く、 乾燥後に表面が硬くなりやすいので、 彫り物をするのは、 ちょっと大変なように感じました。
研磨
焼成後は、 アートクレイよりも PMC の方が、 多少滑らかで光沢がありますので、 研磨に関しては、 PMC の方が多少楽かもしれません。
とは言え、 焼成後に研磨するよりは、 焼成前の方がはるかに楽なので、 どちらとも、 なるべく焼成前に研磨しておいた方がいいでしょう。
強度
焼成前も後も、 PMC の方が、 ホントに多少なんですが、 硬いように思います。 焼成後は、 実際に曲げてみてないので、 ハッキリしたことは言えないんですけどね。 だって、 完成したのを曲げちゃうのもつらいじゃないですか(笑)
結果
作業に関しては、 アートクレイがやりやすいと思います。 研磨に関しては、 PMC が楽できるかもしれません。
完成すれば、 どちらでもほとんど同じなので、 デザインや作業のしやすさで選んではどうでしょうか?

ん?!ブレンドしたらどうだろう?(笑) 試された方は、 結果を教えて下さいね(笑)

ブレンドの結果がメールで送られてきました。
お勧めできないようです。
■ アートクレイシルバー(相田化学工業) と PMC シルバー(三菱マテリアル) 低温焼成タイプの
  比較
アートクレイは 650、 PMC は PMC3 と言う名称です。
あくまでも僕の使用した感想なので、 あてにはなりませんが(^^ゞ

容器
両方とも再利用可能な容器の中に、 ラップで包れて入っています。
開封後は、 どちらともフィルムケースとかで、 保存しておくのがいいでしょう。 たまに開けては、 水滴を入れておくと、 乾燥もほとんどしませんよ。
感触
650 よりも PMC3 の方が、 若干粒子が細かく、 しっとりして、 滑らかで、 伸びもあります。
作業
650 は、 乾燥が若干早く、 乾燥後はそれほど硬くならないので、 細かい彫り物をしたりするのに、 いいかなと思っています。
PMC3 は、 乾燥が若干遅く、 乾燥後には表面が硬くなりやすいので、 彫り物をするのは、 ちょっと大変なように感じました。
研磨
焼成後は、 650 よりも PMC3 の方が、 多少滑らかで光沢がありますので、 研磨に関しては、 PMC3 の方が多少楽かもしれません。
とは言え、 焼成後に研磨するよりは、 焼成前の方がはるかに楽なので、 どちらとも、 なるべく焼成前に研磨しておいた方がいいでしょう。
強度
焼成前も後も、 PMC3 の方が、 ホントに多少なんですが、 硬いように思います。
両方とも、 速乾タイプより硬くなります。
フリーサイズのリングには、 間違いなく低温焼成タイプを選ぶべきですね。
PMC3 を 900 度で 10 分焼いたフリーサイズのリングを、 元のサイズよりも 7 号縮めてみましたが、 折れることはありませんでした。
結果
650 は名前の通り 650 度が最低焼成温度なのに対し、 PMC3 は 600 度が最低焼成温度です。
作業等は、 どちらも大差ないと思いますが、 この最低焼成温度の違いは、 ガラスや天然石を同時に焼く時に大きな違いになるかもしれません。
また、 PMC3 は、 高温で焼成した場合に、 サイズや使用粘土量にもよると思いますが、 7 位縮むことがあります(650 は未確認)。
結局、 どちらを選ぶかは、 あなた次第ってところですね(笑)
■ アートクレイシルバー(相田化学工業) の耐硫化粘土の使用感
アートクレイから発売されている ST は、 耐硫化タイプの粘土です。
この粘土を使用した感想を書いておきます。

開封後
開けてみて一番初めに思ったのは、 空気がそこそこ混入されています。 よく練った方がいいかもしれません。
僕は、 いつものように練らずに使ってしまいましたが(^-^;
乾燥
相変わらず、 アートクレイの粘土は乾燥が早いなと思いました。
収縮
思ったよりもあんまり縮まないですね。 予定外でした(^-^; 多分、 収縮率は少ないと思います。
800 度で 30 分となっているので、 縮ませる修正は難しいです。 800 度で 1 時間焼いたら、 多少縮みましたが・・・。
結果
変色させたくない場合以外は、 使わないと思います。 作成時の感触は、 650 に似てると思います。
■ 銀七宝釉薬
銀七宝釉薬を使って、 シルバーをカラフルにしちゃいましょう。 だた、 安っぽく見えちゃうのが悲しいですけどね。 ちなみに釉薬は、 ユウヤクと読みます。

釉薬
銀七宝釉薬には、 何種類もの色が用意されています。 結構な値段しますので、 何色も揃えるのは大変です。 お好きな色を購入しましょう。
感触
釉薬を触った感じは、 サラサラで、 ガラスを粉々に砕いたようなものです。
作業
銀七宝をつけたいリングを焼成しておきます。
使う釉薬をお皿に適量のせ、 水を加えてよく洗います。 水が白く濁らなくなったら OK です。
これを銀七宝をつけたい部分に塗り、 電気炉に入れ、 730 度に設定し、 730 度になってから、 約 5 分焼きます。 初めて焼く時は気をつけて下さい。
冷却
焼き終わったら、 電気炉に入れたままで、 十分に冷えるまで置いておきます。 冷えたら完成です。 十分に冷えないうちに取り出すと、 銀七宝が割れてしまいます。
何回も焼き直すことは可能ですが、 焦げたり割れたりしますので注意して下さい。
■ 蓄光顔料
新しい素材「蓄光顔料」を使って、 暗いところで光る楽しい作品を作りましょう!

蓄光顔料
蓄光顔料には、 2001/06/15 現在、 2 種類の色が用意されています。 青、緑です。 以前は赤もあったのですが、 銀七宝釉薬との相性が悪いらしく、 販売停止しているそうです。 販売再開して欲しいですよねー?
焼成して初めて光を蓄えられると言うものではなく、 焼成しても光を蓄える機能に変化がないと思った方が いいかもしれません。 買った時点でも、 焼いても、 光を蓄え、 放ってくれます。
また、 太陽に当てて十分な光を蓄えておいてから、 冷凍庫に入れておくと、 その光を保存しておく?ことができるようです。 外に出せば、 その時に蓄えた光を放ちます。
感触
銀七宝釉薬よりもサラサラで、 非常に細かい粒です。
作業
蓄光顔料は、 焼成後もサラサラ(溶けたりしません)なので、 リングにつけるには、 何かで塞がないと、 こぼれてしまいます。 このこぼれるのを防ぐのに使うのが、 銀七宝釉薬です。
左の図のように、 光らせたい部分に、 蓄光顔料を深さの 1/3 乗せ、 その上に釉薬を深さの 2/3 乗せます。
後は、 銀七宝と同じように焼成して下さい。
銀七宝の他にも、 透明の合成石や天然石で塞いでもいいですよ。 ただし、 ちゃんと塞がないと、 隙間から蓄光顔料がこぼれてしまいますので、 気を付けましょう!
■ 可動タイプのペンダントトップ
皆さんから一番多い質問である、 「可動タイプの出来るまで」 をお贈りします(笑)

作業
まず、 左の写真のような部品を作成します。 形を整えたりするのは、 組み立て前に行って下さい。 写真ではついていませんが、 チェーンを通す部分もつけておきます。
部品が出来たら、 これを組み立てるのですが、 壊れないように慎重に行って下さい。 特に細い部分は、 無理な力をかけたら簡単に折れてしまいます。
完成
焼成すると、 可動部分がくっついていることが多いので、 これを無理矢理動かします。 多少のバリとかがあると思うので、 暫く動かしつづけましょう。
完成すると、 左の写真のようになります。 シルバーポリッシュをつけると、 多少動きが滑らかになります。
■ リボンを使用したミニフォトフレームペンダントトップ
リボンの部分はどこ?(笑)

作業
左の図のように作成します。
赤色の部分がリボンです。
リボンは折り曲げ、 銀粘土に隠れる部分を傷付けておきます。 ニッパーで何箇所か切り込みを入れ、 細かく折り曲げたりもしています。
完成
完成するとこうなります。
裏側の写真です。
■ インセンスペンダントトップ
リクエストの多かった 「ビスを使ったインセンスペンダントトップの作成方法」 をお贈りします(笑)

焼成前作業
使用するビスの太さよりちょっと小さ目の中子を作成します。
この中子にシルバーを板状にしたものを巻きつけ、 片側を塞ぎ、 そこに銀線でチェーンを通す部分を作成し、 ヤスリ等で綺麗にし、 焼成します。
焼成前に以下の作業をすると、 焼成後に作品が縮む為、 計算通りに出来ないと思います。
焼成後作業

焼成後、 作品を万力(左上の写真)に挟みます。
この時の注意点ですが、 万力に挟む時は、 直接ではなくゴム等で作品を包んでからにして下さい。
次に、 M4 の場合、 まずは 3.3mm のドリルで下穴を開けます。
この時は、 ルーター等でかまいません。 スピードは速い方が、 開けやすいと思います。 ゆっくりだと、 作品にドリルがかんでしまい、 抜きにくくなります。
そして、 肝心のタップ(ネジ山)を切るわけですが、 タップ(左下の写真のドリルのような部分)は、 ルーターに付けれる物も売っていますが、 タップハンドル(左下の写真の握り部分) に付けれる物にして下さい。
手で作業しないと、 硬度の低いシルバー作品を壊すことになると思います。
文章で書くと簡単ですが、 僕は一つタップを切る時に壊してしまいました(T^T)
意外にも、 タップを抜く時の方が作品に負担がかかるようです。
くれぐれも、 焦らず慎重に作業を行って下さい。
完成
綺麗に仕上げて下さい。
完成すると、 左の写真のようになります。
■ 電気炉「 Ami アミー」と簡易焼成炉「ミニ 5 エもん」
両方とも使ったことがありますので、 そのときの感想を載せておきます。 皆さんの役に立つのかは疑問ですがね。

感想
電気炉「 Ami アミー」 (以下 Ami)は、 電気炉の中では安く、 もちろん電気炉ですので、 失敗はありません(僕はまだないです)。 凝った作品で、 焼成ミスは悲しすぎますから、 この場合は電気炉を購入しましょう。
僕は、860 度で 15 分以上焼いていますが、 その 860 度まで昇温するのに、 30 分はかかります。 作品を数点まとめて焼くにはいいのですが、 一つにこれだけかかると大変です。 僕は、 この時間の間にお風呂に入ってしまいます(笑)。
簡易焼成炉「ミニ 5 エもん」 (以下 5 エもん)は、 慣れないうちは非常に難しいです。 一度はリングに毛が生えたり、 原形が分からなくなるまで溶けたりすると思います。 そんなことにくじけない、 強い精神力が必要かもしれません(笑)。 ですので、 あんまり凝ったものを作るのは、 止めた方がいいと思いますよ。 焼成時間は、 5 エもんの劣化や、 粘土の量によって違ってきますから、 ハッキリと教えることもできません。 焼成前にサイズを測っておくことをお忘れなく。
ただ、 焼成時間に関しては、 めちゃくちゃ早いです。 とは言うものの、 抹茶で一服するくらいの時間 (準備時間は除きます)はありますが・・・。(笑)
■ 銀粘土にはまったら必要だと思うもの
銀粘土を始めてみようと思われたら、 最初は、 PMC3 スターターキットを買ってみたらいいと思います。
でも、 その後、 かなりはまってしまった場合は、 以下のものが必要になってくると思います。

電気炉
色々な商品がありますが、 アートクレイのインストラクターを取りたい場合は、 プチを買いましょう! もしそうでないなら、 Ami がいいと思います。 値段的にも炉のサイズ的にも。
木心棒(長)
短いものよりも長いものの方が、 リングが綺麗に出来ます。 短いので作ると斜めになっちゃうこともありますので。
ファイバーペーパー・カオウールブランケット
焼成具の底に敷き、 その上に作品を乗せ、 焼成します。
カオウールブランケットは、 形が複雑なときに、 作品を包み込んだりして使います。 透かしの穴に詰めておいたりとかね。
磨きヘラ(丸極小)
とにかくテッカテカにしたい方の必需品です。 鏡面仕上げに使います。
ステンブラシ(毛長)
焼成後にこれで銀の結晶を落とします。 焼成後は、表面に銀の結晶がついていて白いんですよ。
サンドペーパー
400, 800, 1200 番を買っておくといいと思います。 600, 1200 番でもいいですよ。
サイズゲージ
指のサイズが分かる方はいりません。 毎回お店で測ってもらうのもありでしょう(笑)
ウィノール 100ml(磨き粉)
サンドペーパーで磨いた後に使用します。 綺麗になりますよ。
シルバーポリッシュ(錆止め)
完成後に、 これを使って錆止めしておきます。 あんまり効果はありませんが、 ウィノールよりも粒子が細かいようで、 綺麗になります。
シルバークロス
3 つはあった方がいいと思います。 1 つはウィノール用(かなり汚れます)、 1 つはシルバーポリッシュ用、 1 つは仕上げ用です。
アートカッター
透かしをしたり、 模様を彫ったり、 綺麗に削ったり・・・ かなり重宝しますよ。 これがあれば十分だと思います。 ルーターを持っていますが、 全然使ってません・・・ あー、 天然石を入れる穴を開けるときに使ってる。 まぁ、 ピンバイスで十分なのですが。

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