エイズについて(簡単な解説)

-----この項で述べるエイズは薬害エイズのことではない----



1. どんな病気
    免疫不全ウイールス(HIV)によって感染する性感染症。
    AIDS: Aquired Immuno-Deficienvy Syndrome、後天性免疫不全症候群

2. 感染経路は
    1.性行為----異性,同性の感染患者との性行為,性交やアナール
    2.母子感染----感染した母親からうまれた赤ちゃへの感染
    3.血液感染----麻薬,覚醒剤など感染者との注射器の共有
      
    日常的な接触で感染することはほとんどない.
    例えば,入浴,釣り革,食事,キス,など.

3. 感染源
  感染源になるもの:血液、精液、腟分泌物、母乳
  感染源にならないもの:便、尿、鼻汁、タン、涙、汗

4. 診断
  症状が出るまで数か月から10年かかる----症状だけではわからない.
  診断は血清の抗体検査のみ.
  抗体は感染(性行為)後、3か月以内に陽性になる                感染直後から感染3か月以内は抗体が陰性であってもあてにならない。           
  ----検査は保健所(無料のところが多い)や医療機関で.
     プライバシーは守られる.

5. 感染から発症まで
  (1) 急性ウイルス感染
     感染して2-8週間後----この時期のみ抗原陽性
     発熱、リンパ節腫脹、咽頭痛、発疹、筋肉痛、関節痛、
     インフルエンザ、伝染性単核球症と診断されやすい。
(2) 無症候性キャリアー
     症状がなく、感染に気づかず経過する。
     約10年
  (3) エイズ関連症候群
     エイズに特有の病状ではないが、そのまえぶれ。
     全身倦怠感、発熱、下痢、体重減少
  (4) エイズ発症
     エイズに特有の症状が出る。----23項目ある
     日和見感染症が主
      ----通常のヒトが感染しても発病しないような病気になる
     悪性リンパ腫、中枢性神経障害を経過して、
     4-5年で死に至る。

6. 治療法
  完全に治す薬はない.
  発病を遅らせたり,死に至るのを遅らせる薬はある.

7. 予防法
  1.性行為の相手を限定する.
   ----不特定多数は危険,はじめての相手とはコンドームを
  2.正しくコンドームを使用する.
  3.注射器を共有しない.

8. 他の病気との関連----HIV疫学調査研究班1955
  エイズに感染している男性は30%がクラミヂアに感染している。
  エイズに感染している男性は24%が梅毒にも感染している。
  エイズに感染している男性は30%が肝炎にも感染している。

9. 電話相談コーナー 
  1. 財団法人 エイズ予防財団 0120-177-812 
          ----フリーダイアル,平日,10:00-17:00
  2. 各都道府県の健康推進課,エイズ対策課など
      例  東京----エイズ対策課:03-5320-4485
         大阪----予防係:06-941-0351
         神奈川----エイズ対策班:045-201-1111
         福岡----感染症係:092-651-1111


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