1.概説
1)分類;腎腫瘍
良性腫瘍(腎血管脂肪種etc)
悪性腫瘍(腎細胞癌、ウイルムス腫瘍etc)
90%が悪性腫瘍で
腎細胞癌はおとな、ウイルムス腫瘍はこども。
(腎細胞癌は腎癌、グラビッツ腫瘍ともよばれる)
3)起源:尿細管上皮細胞
4)病理:
(1)組織学的異型度(grading)
(2)進展度(病期、staging, TNM,pTVNM)
腫瘍の大きさが予後を決めるのに重要。
2.症状
1)腎腫瘍の3大主徴 (血尿、腎腫瘍、腎疼痛)
血尿がもっとも重要
2)腎腫瘍の腎外3大主徴 (発熱、貧血、高ハプトグロビン血症)
3)転移による症状(骨、肺、肝臓、脳)
4)人間ドック、検診
3.検査
1)画像診断(クリックすると代表的な写真が見れる)
-------超音波診断(US)、CT, IVP, 血管造影
CTが決め手。
2)血液ではほとんどわからない。
4.鑑別診断(まぎらわしい病気)
1)腎嚢胞(超音波検査,CT)
2)水腎症(IVP,超音波検査,CT,RP)
3)腎盂癌(IVP,RP,CT,超音波検査,細胞診)
4)腎血管脂肪腫(CT)
5.治療
1)手術---根治的腎摘除術
2)免疫療法(インターフェロン)有効性は10%以下。
3)化学療法、放射線療法、内分泌療法はほとんど無効。
6.予後(5年生存率)
直径4.0cm以下では95%完全治癒。
症状がなく検診で見つかったヒトは90%が完全に治癒。

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