Komakomaの現地観戦記

2010年Week2、STL@OAKとNO@SFの2試合を現地観戦してまいりました。
その思い出話を順不同で少しずつ更新していきます。

今回の現地観戦にいたるまで チケット確保 入国審査 #75 Jonesおじさん #21 49ersファンを見て考えたこと


私にとっては夢のような現地観戦…。手枷、足枷のある妻帯者にはなかなか実現できません。前回1996年は師匠に強力に背中を押してもらい実現。しかし嫁さんの反発は大きく、一生許さんとまで言われてました。一度行くとまた行きたくなるのは当然。ずっと機会をうかがい、私の勤務する会社において節目の年にあたるリフレッシュ休暇に照準を絞り、昨年あたりから嫁さんの御機嫌を伺いことあるごとに「行きたいな」「行きたいな」と伏線を敷きました。そして4月の給料日、いつもよりかなり振込額が多いとの嫁さんから昼間にメールが。調べるとリフレッシュ休暇の手当てが振り込まれていたそうで、そのことを嫁さんに返事。その夜、機嫌を伺いながら「そろそろ行きたい」と伝えるとなんと「行ってきたら」との快諾。ふつうリフレッシュ休暇は家族で休むものなのに、会社も長期休暇をとることを推奨していることだけを強調しました。
直後に師匠へ。私を強力に誘った前回、その後、プレーオフ、スーパーボウルと計3回も現地観戦に行っている師匠なので、即答と思っていましたが、なんと保留。転勤直後で上司に言いづらいとの返事。8月まで待ちました。内心はつらい師匠の私への断り文句は今のRaidersでは勝ちゲームにはならない、勝ちゲーム以外は観たくないとのことでした。最初は11月のKC戦を考えていましたが、師匠は9月か12月がいいとSTL戦、IND戦を提案してきました。ということでWEEK2のSTL戦に。2010年シーズンの状況を考えると結果的にKC戦よりSTL戦を選んで正解だったかも。ついでに1泊追加してMonday NightのNO@SFも観戦しての3泊5日に。


プレイオフを観戦した時には試合当日の1週間前にチケットを取ったから大丈夫という師匠の落ち着きと、BlackOut続きの@OAKの試合は当日現地購入でも大丈夫という甘い心構えで臨みましたが…。師匠任せで、師匠懇意のいつもの旅行代理店に見積もりを依頼してもらうとなんと30万円!問題はホテル。OaklandのスタジアムまでSan Francisco国際空港からBARTという鉄道1本で行けるため、宿泊はその2つの間、San Francisco市街地を候補にしていたのですが、後で調べると「Oracle OpenWorld 2010」とかいう国際会議が9月19日(日)〜9月23日(木)にSan Franciscoで開かれたため、ホテルが全く無い状態、またどんなホテルも価格が急高騰。どんなホテルがあるの?勉強のためにhotels.com(他にもexpediaとか…)をながめていたのが7月末。しかしこのサイトで予約しなければという状況に追い込まれた8月中旬のお盆明け、日々刻々と空きがなくなっていくのをサイト上で実感しました。しかしなんとかBART Powell駅近くに1泊1室29,185円(×3泊=87,555円)のホテルをみつけました。11月のKC戦に行ったと仮定して同じホテルの価格を調べると1泊1室16,578円。2倍近く3泊で37,821円も高くなりました。しかし交通の利便性、3泊まとめて予約できたことは何にも替え難く、師匠にも納得いただきました。どうせ観光、お色気全くなしの旅行なので、San FranciscoではなくOaklandのホテルでもよかったかもしれません。行ってみて感じたこと、Oaklandは治安が悪いと言われていますがRaiderファンにはやさしく温かいのです。

つづいて航空券。ホテルについてはインターネットと比較して旅行代理店は無力だと感じましたが、航空券はHIS。日本航空で予約できたのでマイルも貯まりました。燃料費や手数料により、支払いは掲示されている価格+約3万円かかりました。航空券もはやめの予約の方が安いようですね。驚いたのはHISはカード決裁ができず現金払いだったこと。保険も入れて結局1人145,130円。成田発でしたが地方から羽田までの航空券は往復1万円でした。

最後にスタジアムのチケット。純粋にフットボールのゲームとして観戦するのなら上の方から観た方が戦術的な視点でいいかもしれません。でも選手をより間近に見たい、聞きたい、体感したいということでなるべく低いシートということに。アウェイサイドだとRaidersのサイドラインにいる選手やコーチを正面に観ることもできますが東側になるので逆光?になることを考慮してやはりホーム側に。MLB兼用スタジアムのため、ホーム側のサイドラインは両エンドゾーンにいくほど観客席に近くなっているので20ydあたりでなるべく低いシートをさがしました。エンドゾーン「Black Hall」はちょっと勇気がありませんでした。さてその入手ですが、raiders.comやnfl.comからのリンクでticketmaster.comのticketexchange(チケットホルダーのチケットを売買するサイト)に飛びシートを検索。いいシートはすぐにみつかり、海外からもWeb上で購入できることもわかりましたが、発送について不安があり、自分の英語力不足から、チケットジャパンという代理店にお願いすることにしました。こちらでもWeb上ですぐにいいシートはみつかり、メールや直接の電話での対応も的確でした。チケットが送られてきた時点でわかったのですが、NFLのチケットも航空券のチケット同様、いわゆる電子チケットになっており、どのシートを確保しているかが表示されたパソコンのプリントアウトされたコピー用紙がチケットだったのです。前回、1996年当時はピカピカのリアルなチケットだったので、時代の変化を痛感しました。しかもそのプリントアウトされた紙をスタジアムのチケット窓口でリアルなチケットに交換してもらうのかと思っていましたが、そのプリントアウトされた紙だけで入場できました。いつになるかわかりませんが次回はticketexchangeで大丈夫だと思います。しかし今回はチケット購入初心者の私にとって、チケットジャパンにはホントにお世話になりました。ということでチケットに要した費用はSTL@OAKがSec114、Row07列、Seat # 5〜6の2席をUS$165.00×2席+手数料US$30.00+送料US$10.00 = US$370.00で、@¥ 88.22 (注文プロセス日午前10時三菱東京UFL銀行発表Spot-TTS+1.60%)=¥32,640。同様にNO@SFは上の方の1人US$110.00の安いシートで¥22,940。チケット代金は2試合で1人27,790円。

今回の観戦ツアー1人あたりの基本料金はホテル代43,778円+航空券代145,130円+チケット27,790円=216,698円。快適性他を犠牲にすればもっと切り詰めることは可能でしょう。。Touch Down Pro誌の記事とほとんど同じ手配方法となっていたことに気づいたのはかなり後のことでした。


San Francisco国際空港に到着、入国審査。1人ずつ、師匠が先に行きます。検査官がこちらをチラっと見る。2人連れであることを確認したようです。検査官からいろいろ質問され、師匠が困った顔になってきたのが遠目から見てとれました。自分の番、検査官は中国系? 目的を聞かれて、定型の「観光」と答えると、「負け続けてるRaidersを見に行くの?」と聞くので「明日は勝ちます」と答え、「49ersの試合も観ますよ」と付け加えました。「RaidersとNinersのどちらが好き?」と聞くので「申し訳ないが、Raidersの方が好きだ」と答えると、最後にニヤっと「OK」と通されました。師匠の時のやりとりを後で聞くと、「目的?」を聞かれて「観光」と答えると、「他には?」と聞くので「買い物」と答えると、「アメフトは見に行かないのか?」と聞かれ、なんでわかったんだろう?と不思議そうにしてました。検査官が私の方を見た時、シャツの下にRaidersのヘルメットの絵の派手なTシャツを着ていたためわかったのでしょう。その後も空港の長身白人職員に、そのTシャツで「Raiders!Hum!」と鼻をならされました。最初は冗談だと思っていましたが、後々には本気で入国できなかったかもとか考えてしまいました。ちなみにその検査官が中国系? だと思ったのは、帰りにも空港でたまたまみつけ、朝から中華料理店に入っていたからです。

ESTAは9月8日から有料となりましたが、師匠が早々に教えてくれたので早めに手続きを完了し無料で済みました。ちなみに航空券でお世話になったHISが、私達にESTAの申請をしたか?確認の電話をくれたのは出発前日でした。


現地観戦するにあたって、迷ったこと。それはどんな格好で見に行くかということです。最新アイテムを身につける人、古くからのファンであることをアピールしたがる人、…人それぞれですが、…旅の恥はかきすて、ちょっと目立ちたい気持ちが芽生えました。STL戦ということで、2008年ドラフト1巡2位指名でSTL入りした息子Chrisにあてつけて#75のHowie Longのジャージにすることを思い付きました。EBAYオークションでゲットしたサイン入りのオーセンティックジャージがあったことを思い出し、師匠に提案。しかし師匠はスタジアムでビールをかけられる恐れから、サイン入りジャージはもったいないとの意見でした。それが出発3週間前。そこであらためてEBAYでさがしてみると韓国からの出品で、送料込みで3000円程度の#75Longのジャージを発見。さっそく落札。1週間もかからず届きました。これがまたプリントではなくオーセンティック風に縫い付けられたお買得品でした。
さらにこのジャージの背中のLONGの横に「NOT CHRIS」と書いたパッチもつけました。百均で裏がシールになっているフェルト(黒白灰のモノトーンセット)を買ってきて、黒をRaidersマークの形に切り取り灰色のロゴを切り取り、貼り付けたお手製のパッチ、しかもコストは100円、黒い安全ピンを含めても200円。われながらこれがなかなかの傑作。
キャップはHC Shellがサイドラインで被っていたのと同じタイプ、Starterの"RAIDERS"と刺繍されたキャップ、スニーカーも復刻された#34付きのAir Trainer SC(Bo Jackson)をここぞとおろしました(旅行にタブーの始めての靴で足にマメができましたが…)。そしてLONG(NOT CHRIS)のジャージでLos Angels Raidersで統一できました。そのころRamsもLos Angels Ramsでしたし、こじつけですが素晴らしいコーディネイト?です。
このパッチがなんとスタジアムでも大好評。声をかけてくれた人だけで10人は超えました。中には「どういう意味か?」と私を試してくる人もいました。「(偉大なるLongの息子)Chrisが今日の敵であること、私達は彼をブロックしなければならない、…」というようなことをたどたどしい英語でシンプルに答えましたよ。しかしたいていは"I like your jersey !"と親指を立てる人。日本人が一生懸命考えたギャグが少しでも通じたことはうれしいことでした。
ちなみにこの日スタジアムでみたジャージは、#75Long、#32Tatam、#12Stabler、#21Asomugha…が多かったように思います。


9月19日。Gameday当日。キックオフは13時過ぎ。8時にホテルを出てホテル近くでサンドウィッチを食べ、BARTパウエル駅に向かう。SF市内ではRaiderファンとして目立たない方がよいとの師匠のアドバイスで、#75ジャージはカバンにしのばせましたが、BARTの車両に乗りこむと、早朝のためか一般の乗客はまばらですが明らかなRaiderファンがちらほら。安心して社内で#75ジャージに着替えました。そのとき師匠は1人のおじさんに話しかけてました。見た目はNYGのDE Michael Strahan似のデカいがやさしい目のおじさん。NIKEの長袖モックシャツの上に#32のTシャツ。師匠曰く#32がMarcus Allenならば話しかけなかったとのこと。その#32のTシャツはJack Tatum。7月に亡くなられたばかりの"Assassin"に、師匠は「JT32」の喪章を私用も含めて2つ作って来ていたのです(「NOT CHRIS」とはまったく違う方向性…)。師匠はそのうちのひとつをそのおじさんの胸にもつけてあげてました。いたくよろこんだおじさんは私たちのななめよこの座席に座り、師匠とJTの思い出を語っていました。首にかけられたIDカードをみるとRaidersマークに"LIMITED W JONES"とありました。Raidersのスタッフか、スタジアムの関係者?チケットをみせると"good seats"と笑顔だったので、観戦中に遊びに来てくれることを期待したのですが実現しませんでした。しかし試合終了後、スタジアムから駅への通路の入り口のところでおじさんを発見!握手してハグして勝利を喜びあいました。その頃おじさんは、知人に「今日へんな東洋人に会ってさ…」なんて話してたようで、こいつらだよとその知人に紹介してました。Raiderファンに国境はありません。Raider Nationを体感できました。


Raider Imageに行くためスタジアムに向かうおじさんと駅で別れてバスに乗り込みます。バス停からはgoogle mapのstreet viewで予習したとおりに歩いてRaider Imageへ。店内に入って左側、ブロマイド(死語?)がならべられています。#32 Jack Tatumの追悼展?とか思いながら見てみると#21 Cliff Branch?。Cliff Branchにも何かあったの?とか不謹慎なことを考えながら店内へ。前日に行ったHayward店とは違った趣向のレイアウトだなあと物色していると、師匠が「あれ本物じゃないか?」。ブロマイドコーナー前に1人の紳士が。思い出すと私たちが店内に入るころ、ベンツのSUVで店の前に一人で乗り付けた人物。店員に確認すると、ジーンズにキャップの#21ジャージの紳士は1ファンではなく本物のCliff Branch。スーパーボウルXVIIIでのJim Plunkettからのロングパスのフォトをみつけ購入。師匠は4枚も購入。それにサインしてもらいいっしょに写真撮影も。その時になんとCliff Branch本人がつけていたスーパーボウルリングを私の右手小指、左手小指の両手にはめてくれて。私はもうおおはしゃぎ。それを見ていたまわりのお客さんもどんどん買いはじめ列はどんどん長くなりました。師匠と私の二人ははやめに入店していたためゆっくりじっくりサインしてもらってゆっくり写真もいっしょに撮ることができました。早起きしてホントよかったです。キャップを選んでいると店員が寄ってきて、今日買ったモノにはサインしてもらえるよとのアドバイス。いい感じのキャップを選んで購入、サインしてもらって、…後で気づいたのですが、これは既にオタカラになってしまうため使えない!さらに店員は大きめの白いボウルをもってきてこれにボールをもってきてこれにサインしてもらったら?と勧めてきました。商売上手でんな〜。さすがにお断り申し上げました。それよりなんで#21 Branchのジャージが品切れなの?#21 Asomughaのジャージを買ってサインしてもらい、背中の「Asomugha」ロゴが見えないよう前から写真を撮ってもらっているスゴく頭のいいお客さんもいました。


STL@OAKの次の日、NO@SFを観戦。49ersもWEEK1を負け、ホーム開幕戦で今季初勝利を目指す、Raidersと同じ状況。違うのはMonday Nightの全米放送される試合で前年のスーパーボウルウィナー相手であるということ。前半が終わり、トイレに向かいました。その大混雑の通路にRaidersのキャップを被った長身の白人男性が。この男性を先日のOaklandのスタジアムでもみかけましたが、Oaklandではスタジアムの各スタッフから声をかけられるほど顔の知られたファンのようでした。この男性、SFのスタジアムでも愛嬌を振りまいていたようですが、そのうち49ersファンに取り囲まれ、「Raider suck!(?)」といじられ始め、最後には帽子を取られていたようでした。騒然となり、自分の目で確認してませんが暴力を振るわれていたかもしれません。試合後にはSaintsファンと49ersが喧嘩しているのも見ましたが、49ersが負けたからで、この時点ではまだ7-9の2点差。49ersファンにRaidersファンがいじめられている現実をどう解釈すればいいのでしょう?そんな中、Raidersファンを楯にSaintsファンは涼しい顔でトイレへの列に並んでいました。師匠からはあからさまなRaidersファンであることがわかるような格好は控えようとのアドバイスで、中立的なチェックなシャツに防寒用にユニクロのフリース。あの赤い帽子でも被っておけばいいのでしょうが、そんな気分にはとうていなれません。Saintsか49ersかという選択で49ersをスタジアムでは応援していましたが、あの49ersファンにはがっかり。San Francisco国際空港でも感じましたが、San Franciscoの人はRaidersを蔑んでいるようでした。Raidersは勝ったのでRamsファンには被害がなかったけれど、負けていれば同じようなことをしていたのでしょうか?Oaklandのスタジアムでも49ersファンをRaidersファンはいじめるのでしょうか?マイノリティがやられやすい社会の縮図をそこにみたような気がしました。これがまたスゴい偏見なのかもしれませんが…。多数派についていくのが楽な生き方、世渡りの術なのでしょうが、魂までは売りたくない、踏み絵は踏めない、しかしあの場面でそのRaidersファンを助ける勇気はない…。自己主張は控え、アイデンティティは胸に、誇りは捨てずに、ホントに考えこんでしまいました。師匠曰く、"Raiders win. 49ers lose."


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