1997年4月から半年間東海大学に内地留学の機会を得た。朝尾先生の元で「ネットワーク通信と英語教育」というテーマで研修した。
10月、三朝中学に復帰。英語教員になって初めて全クラスを担当している2年生対象にLet's Enjoy English というタイトルの英語科通信を発行した。その通信の一端を紹介したい。


 帰りました(英語科通信 No.1より <Oct.4'97>)

この4月から半年間、神奈川県にある東海大学に内地留学をしていた前田です。このたび研修を終え、10月より三朝中へ復帰しました。
東海大学では「インターネットと英語教育」という題の研修をしました。三朝中には残念ながら、まだインターネットはできませんが、立派なコンピュータールームがあります。コンピューターで英文をタイプする練習をします。できた英文を私のコンピューターで Eメールとして外国の友達に送ることも考えています。

 Program 6-1 の対話の一部をつくりかえる(英語科通信 No.2より<Oct.6 '97>)

(1)店をかえる。
(2)買う品物をかえる。
(3)2文以上文をかえる(つけ加える)。
2の1の3班が考えた対話を紹介します。
Clerk  Can I help you?
Kumi  Will you show me some books?
Clerk I want this book. This is all my money. Is it enough?
Clerk Yes. Shall I wrap it?
Kumi Yes, please.

さすが2年生 堂々と対話発表(英語科通信No.3<Oct.7'97>)

1組は、対話づくり2時間目。15分程度で未完成の対話を作り上げ、ペアで練習をしました。
リーダーのジャンケンで発表順を決め、さっそく6班から発表してもらいました。
6班のトップバッターのペアは、内田君と山本さん。
教卓をはさんで、店員と客として向かい合って、班で考えた対話をみんなの前でやってもらいました。
最初は誰であっても緊張するもの。しかし、この内田、山本ペアは臆することなく、堂々と発表してくれました。
このペアの発表ぶりは、1組の以後の発表のよいお手本を示してくれました。
この授業では、6班、2班、4班のすべてのペアが発表しました。次時に1班、3班、5班の順に発表します。
他のクラスの発表が楽しみです。

メイ作、ケッ作 台本集no.2

Group6 子犬がほしいんです。300ドルです。 at a Pet Shop
Clerk: Hello. Shall I help you?
Kumi: Yes. Will you show me some puppies? *puppy(子犬)
C: Sure.
K: Will you tell me the price, then?
C: O.K.... 300 dollars. * 1 ドルはやく120円
K: I'll take this one. It's a birthday present for a friend.
C: Shall I wrap it?
K: No, thank you.

Group 4 白いバラを。 はい、どうぞ。 at a flower shop
Clerk: Hello. Shall I help you?
Kumi: Yes. Will you show me some white roses?
C: Sure.
K: I'll take this one. It's a birthday present for a friend.
C: Oh, that's a nice idea. Shall I wrap it?
K: Yes, please.
C: Here you are.
K: Thank you.

 



「 はじめてのプリントアウト」(英語科通信 No.14 より)
   キューブのワープロで自己紹介の文を作成、保存しました。2組はきのうその文章を読み込んで、プリンタ
ーを使って印刷しました。いくつか紹介します。
   No.1 Tuesday October 21'997
I am Naoki Yonehiro. I am a student at Misasa Junior High School.
I am from Higashioshika, Misasa-cho.
My birthday is 23, October.
I like to play computers.

I am Akina Noumi. I like milk.
I am from Sakuragaoka, Misasa-cho.
I like Tuyoshi and Issei Ishida.
I play tennis.



 「手紙を書こう、 E-maiを出そう。」(英語科通信No.15より)
   教科書P.38,P.39,英語ワークP64を参考にして英語の手紙を書こう。英文はキ     ュービックのワープ
ロを使ってうちます。英文原稿は、英語表現ノートに書きます。今日の1時間は下書きをしたり、ワープロに打て
る部分は、打ったりします。あす  は、エドワード先生に習う日なので、エドワード先生に原稿を見てもらう時間
を少しとる予定です。家で原稿作りをしておいて下さい。手紙原稿は来週いっぱいには完成させ、エドワー
ド先生とフローランス先生ににチェックしてもらいます。間違いを手直ししたものを2部プリントアウトして、1部は、
実際に投函します。もう1部は文化祭に展示します。
   まず、誰に宛てて出すか。
   1英語を習った先生    メアリーケイ先生
   2英語を習っている先生  エドワード先生
   3これから英語を習う先生 フローランス先生
   4外国人の知人
   5外国人のスター(映画スター、ロック歌手、アメリカ大統領、スポーツ選手など)
   6外国の友達へ(ペンフレンド募集の手紙)
   1,2,3の住所はあとでお知らせします。5を希望する人は一緒に住所を調べましょう。6は私の
方でさがします。   

「英語劇  An English Play」(英語科通信 No.18より)
  英語劇をやります、と言えば、急にびびってしまう人もいるかもしれません。でも、大丈夫。君たちは、10
月そうそうの英語の時間、教科書のスキットに2文を加えた対話文を短時間に作り上げ、その後、結成したばか
りのペアのすべてがクラスの友達 の前で会話を演じたのです。やれます。度胸と努力があれば。
   英語劇の取り組みの概略は以下の通りです。
  10月26日(火)<本日>
・3つの英語劇のあらましを知り、やりたい劇を班で決定する。
 まず個人で、選んだげきの内容を辞書などを使って読みとる。班で分からないところを教えあう。すらすら読
めるように練習する。
  11月2日(日)
  11月3日(月)
・配役を決定する。役のセリフを覚える。動作をつける。
・衣装、小道具、大道具を考える。
・実際に演じる。
  11月9日(日)
  11月10日(月)
・クラスで劇大会を開催し、代表の班を選出する。
・代表班は、本番に向けて練習する。
  11月15日(土) 文化祭当日
     ・クラス代表の3つの班が文化ホールで英語劇を披露する。
      *休日は個人練習をしっかり行う。
       セリフの多い人はセリフ練習などに力をそそぎ、他の人で衣装、大小道具
       などに取り組むなどの協力体勢をとる。


 「ほぼキャスト決定 英語劇の取り組み」(英語科通信No.23より)
 各班ともに劇を選び、配役も話し合っています。ほとんどの班で配役を決定し、セリフの練習をしていま
す。昨日は英語の授業をコンピューター室で行いました。自分のセリフの練習をし、台本を見ながら読める
ようになった人は、エドワード先   生に聞いてもらっていました。
 まだ、配役の決定していない班は、今日中に決定しておいて下さい。この連休中に、自分のセリフがすら
すら言えるように各自練習しておいて下さい。一人でも個   人練習を怠ると、劇は成功しません。
   来週は、セリフを暗唱し動作もつけます。来週後半には、衣装、道具作りにもかかります。


  「仲間っていいな」(英語科通信 No.30より)
 11月5日(水)に2組の5つの班に一班ずつ多目的ホールで、どの程度仕上がっているか、見せてもらい
ました。通信に書いたように、自分のセリフを暗記している人もいましたが、大多数は、台本を読むのが精
一杯。ところどころ発音が間違っていたり、読めないところがあったり。声もあまり出ていない人もいるなど、
結   果はさっぱりでした。
 昨日6日(木)は、3組。この日は、教室内で発表してもらいました。3つの班が発表しましたが、結果は、
前日の2組の時と似たり寄ったりでした。「笛ふけど、踊らず」やはり、英語劇の取り組みは無理だったかな、
と思わずにはいられませんでした。
 2組の残りの班の4班は、生徒会室で演じてもらうことにしました。左手前方にナレーターの福安君が立
っています。これまで見てきた人達と違って、台本を持っていません。「始めて下さい。」と言うと福安君がこ
ちらの方を向いたまま、"Yohyo   helped a crane..." と語り始めたではありませんか。私はびっくりしてしまいま
した。
かなり長いナレーションの間に与ひょうとつうのセリフが含まれています。すかさず与ひょう役の谷口君、つ
う役の鳥羽君がこれまた台本なしでこちらの方を向きな   がら、それぞれのセリフを言ったのです。
 ナレーションが終わり、鳥羽君と谷口君のやりとり、そどうの福澤さん、うんずの  安田さんが加わってのやり
とり。後半のナレーター役の岸田さん。だれ一人として   手には台本がありませんでした。
 私は驚き、そしてうれしくなりました。それまで見てきた中で初めて台本を見ないでセリフや語りの言えた
班に出会うことができました。この時期としては、唯一合格といえる班でした。  2組4班は、仲間の大切
さ、励まし合いの重要さを教えてくれました。一人だったら、めんどくさいとかたいぎいとか、難しいなどの言
い訳をつくってなまけてし   まうことが多い。でも、班の仲間と、いい劇をつくりあげよう、という気持ちで練  
 習する。わからないところは教え合う。そういういい仲間になっていたからこそ、学校で一生懸命練習し、
家でも一人ひとりが努力したのだと思います。
 やればできることを2組4班は見事証明してくれました。練習を保障するためにも、今日のうちに少なくとも
自分のセリフが大きな声ですらすら読めていなければなりません。
 今日(11月7日)の英語学習の流れ。
 1、全体練習(私が台本を読むので、その後でそのセリフの役の人は大きな声で繰り返す。)
2、班練習
 (1)セリフの意味を確認する。意味の分からない英文はなかなか覚えれないし、まして動作をつけることは
できない。
 "May we see your new wife?"(うんずがつうの機織りをしている部屋の戸口に立って、今まさに戸を開けかけ
ようとしながら、)「おまえさんの新しい女房の顔を見せてもらっていいかな。」と好奇心丸出しの体で、与ひょうに
迫る。与ひょうはあわてて、"No, you may not. Wait! I made a promise." 「だめだ!待ってくれ!部屋は絶対に
のぞいてくれるな、とつうと約束しているんだ。」(あわててうんずを止める。) 例えば、この2人の短いやりとりに
は、このような気持ちがこめられている。当   然声の調子、動作が工夫されなければならない。
 セリフの意味していることが分からないで読んでいるのは無意味でさえある。分からないところは班で教え
合い、セリフを自分のものにしておくことが大事である。
 (2)台本を見ながらでいいから、役にしたがって、セリフを読む。班員全員が自分のセリフをすらすら言える
ように練習する。できるようになったか、点検します
。 最低限どの班もこのレベルはクリヤしよう。でないと、連休中に個人練習が不可能となる。
(3)声の調子(早く、ゆっくり、大きく、小さく、悲しそうに、あわてて、など)、動作(歩きながら、大きく手を振りな
がら・・)を工夫してみる。
(4)衣装、大小道具を考える。(特に1、3組は11月10日が本番なので、発表する班は、用意をわすれな
いように。)


 「英語劇を披露 ~初任者研修会~」(英語科通信 No.32より)
 昨日1、3組が劇コンテスト2日目。2組はコンテスト初日でした。
 午後は本校を会場に初任者研修会が開かれました。5限目に社会、音楽、英語の3教科の公開授業が行
われました。英語は、視聴覚室で2年3組の授業を見てもらい   ました。
 前半は、4班、6班、2班が英語劇を披露しました。参観されたのは、県内の新任者の英語の先生10人
と研修センターから1名。この日初対面のフローランス先   生も授業のはじめに簡単な自己紹介と劇の後の
コメントを話してもらいました。  授業の様子は、桑原先生にお願いしてビデオで撮ってもらいました。多数の観
客に  この時間、劇をした生徒達は、緊張しているのがよくわかりました。
 先週のクラスの前でやったときには、すらすらセリフを言えたような人でも、時にセリフにつまり、台本を見
たりしました。
 もちろん、多数の先生方を前にしても臆することなく堂々とセリフが言えた人も いました。
 今回の劇の中では、ただ前を向いてセリフをしゃべるのではなくて、2人が向かい合って演技らしきものを
した班もいました。
 最後に A Magic Box を演じた2班は、小道具として箱を用意していました。英語劇に小道具が登場した
のはこれが初めてでした。
 劇の司会を務めたのが、英語教科係でもある福山君と森下君でした。(ちなみに、   他のクラスの司会も紹
介しておきます。2組は、福田さん、鳥羽君。3組、小椋君、米田君。前日に司会の時に使う英文を記した用紙を
渡しておきました。紙を見なが   ら言う人、見ずに言う人、といろいろでしたが、グループの紹介、劇が終わっ
てか   らの評価表の記入の指示など手際よく進行してくれました。)
 発表する班も英語リーダーが劇の紹介などを英語で上手に話していました。 3つの班の劇が終わった後、フロ
ーランス先生に感想を言ってもらいました。も   う少し声が出るとよいこと、自分の言うセリフの意味をよく考え
るとよいこと。この日の発表では、特に2班の劇がよかったことなどを話されました


 「廣芳耕治先生を悼む」(英語科通信<Dec. 24 '97>)
 廣芳先生、あなたとお別れしてから3週間以上がたちますが、私は今でもあなたの死を信じることができません。英語のことで何かたずねてみたいことがあると、あなたはまだ病院にいて、その病院に電話して聞いてみたい、という錯覚にとらわれます。
 ところが事実は、あなたは入院どころか現役バリバリのままこの世を去られたのでした。学校を休まれることがあっても、翌日は、大きな声で「おはようございます。」と言って職員室に入って来られました。ソフトボール部の指導にも熱心に取り組んでおられました。
 あなたの肉体がこんなにも深く病におかされていたとは全く思いもしませんでした。「無理を」しないで。からだを大事に。」となぜ声がかけれなかったのか、悔やんでも悔やみ切れません。
 私は、11月26日、27日の両日にわたって三朝町文化ホールで開かれたALT中間研修会に参加しました。翌28日、あなたは学校を休まれ、29日になってあなたの突然の訃報に接したのでした。
 言葉を失う、というのでしょうか。この間まで教壇に立っていたということと、あなたが亡くなったという報知との間の落差が大きすぎて、うまくとらえることができない、というのが正直なところです。
 通夜、葬儀を通してあなたは本当に亡くなったんだなあ、と理性ではわかっても、感性の底ではとうていあなたの死を受け入れることができない、というのは冒頭に述べたとおりです。

 学校現場は忙しい。特に生徒会を担当し、3年生の担任でもあったあなたは、家庭では幼い子どもと身重の奥さんを養う生活者として、その多忙さの極にあった筈ですが、あなたはそうしたことをおくびにも出さす、日々の仕事に従事しておられた。
 だから、あなたとじっく話す機会もほとんどありませんでした。そんな中での11月15日。この日は、校内文化祭の当日でした。
 私は、初めてといっていい体験ですが、展示する英文の手紙がそろわず、最後の作品を受け取るために、その日、いつもよりも早く学校へ行ったのです。
 すると、一足先に玄関にむかう廣芳先生の姿がありました。
 生徒会の生徒達と打ち合わせをするために早く来た、というのでした。15分余り、職員室の休養室で雑談をしました。
 話題は、中学時代、音楽の授業でギターを習ったこと。高校では、バンドを組んでいたことなどを、あなたは楽しそうに語ってくれました。「音楽をやり、演劇をやり、剣道をやり、廣芳先生は、多種多芸ですね。」といったやりとりは、今となっては尊い記憶として私の中に残っています。
 あなたが三朝中に来られて3年目ですが、残念なことに私はあなたの英語の授業を見ていません。あるいは
 見せてもらったかもしれませんが、思い出せません。
 反対に、私の授業は見てもらったことがあります。授業後の話し合いの場で、「フラッシュカードを見せる位置が、あれでは見にくい生徒があるので、工夫を要する。」というような鋭い指摘をあなたは、されました。
 また、11月のある日、1年1組で英語の授業をしているときに、ふらりと教室に入られて、にこにこしながらしばらくの間授業を参観されていました。
 こうした突然の授業参観は以前にもあったように思います。
 かなり前の英語科の研究会の後の飲み会の席で、「英語の授業を変えないといけないな。」などと話されたことも思い出します。
 あなたは、英語の授業のあり方をたえず考え検討されていました。これまでの英語実践の記録、資料を大切にされ、自らの実践に生かそうとされていました。
 きちんと整理、分類されたファイル集を見れば、そうした姿勢は一目瞭然です。
 今回私が始めたこの「英語科通信」も愛読され、「ぼくも」コンピュータをさせてみようかな。」とか、「前田先生、同じ号が2枚ありますよ。」「○号がないので、もらえませんか。」などと声をかけてもらいました。

 3年前、中部地区の英語科の理事と県の理事を兼任された時のあなたの活躍ぶりを身近に見ていて、すごい、と思いました。
 あなたの力量を中部地区のみならず全県の英語教師にさし示したと思います。
 あなたは、英語教師として、中学教師として、これから大輪の花を咲かせる存在でした。この中絶が、どんなに大きいか私たちは知っています。
 残された私たちができることは、あなたがなしとげようとしてなしとげられなかった遺志をひきついでいくことです。やすらかにおねむりください。


  
 
 
 

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